「人生で今が一番若い瞬間です」
いつも私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。 普段はエニタイムフィットネスでのトレーニングやジムライフについて発信していますが、今日は少し、「筋トレの本当の価値」について、私の身に起きた衝撃的な実体験をお話しさせてください。
2026年1月。私は不注意による転倒で、「中心性脊髄損傷」という大怪我を負いました。
一時は腕の感覚が消失し、全く動かせない状態に。その後、感覚はわずかに戻ったものの、両腕を激しいしびれが襲い、日常生活すら困難な状況に陥りました。「これはただ事ではない」──直感的にそう悟り、救急外来へと駆け込みました。
50歳から積み上げてきた私の筋トレ人生が、一瞬で崩れ去ったかのような絶望感でした。しかし、病院の診察室で主治医から告げられたのは、予想もしなかった言葉でした。
「天然のギプス」が脊髄を守り抜いた
私のMRI画像には、脊髄が損傷し、白く光っている箇所がはっきりと写っていました。診断名は「中心性脊髄損傷」。通常なら、長期のリハビリや手術が必要になってもおかしくない状態です。
ところが、お医者様はこう言ったのです。 「あなたの背中や首周りの筋肉が、強固な『天然のギプス』になって神経を物理的に守ってくれましたね。これだけの筋肉がなければ、骨がもっと神経を押し潰し、後遺症が残っていたかもしれません」

※私のMRI画像です。赤い線で印をつけている辺りの白い影が脊髄の損傷部位です。四角いブロック状のものが首の骨でその中心のグレーの帯が神経です。グレーの帯の縁が白くなっている部分が損傷部分で、神経が強い圧迫や衝撃を受けて「むくみ(浮腫)」や「傷(挫傷)」が生じています。
私はこれまで、見映えを良くする「ボディメイク」も意識してきましたが、それ以上にBIG3(スクワット、デッドリフト、ベンチプレス)を中心とした、体幹を使い切るトレーニングを大切にしてきました。 みんなが嫌がる、逃げたくなるような重いスクワット。あの時、逃げずに体幹部を鍛え上げてきたことが、人生最大の危機で「最強の保険」として機能したのです。
「フォーム」へのこだわりが神経を再起動させた
私は筋トレにおいて、他の記事でも紹介していますが腰痛の経験などから、重量を追い求める前に「正しいフォーム(姿勢制御)」を整えることを何より重視してきました。重心が前に流れた、膝が内側に入った、股関節に引っ掛かりを感じたなど動作をしながら身体の動きを観察していました。実は、この「1ミリのズレを修正する」ような意識が、脳と筋肉を繋ぐ神経系を研ぎ澄ませていたようです。
実際、主治医からは「しびれが取れて、ようやくリハビリを始められるのは1ヶ月後くらいだろう」と告げられていました。しかし、その予想を覆してわずか2週間で100kgのスクワットに復帰できたのは、磨き上げてきた神経系が「体の動かし方」を記憶していたからに他なりません。
「素晴らしいリハビリになっています。その調子で続けてください」 先生にお墨付きをいただいた時、私の筋トレは「趣味」から「自分を救うための技術」へと変わりました。
今日、あなたがジムで流す汗の価値
エニタイムの鏡の前で、必死にバーベルと向き合っている皆さん。 あなたが今鍛えているその筋肉は、単にTシャツを似合わせるためだけのものではありません。
- 見えない部分で背骨を支える体幹。
- 衝撃から神経を守る背筋。
- そして、自分の体をミリ単位でコントロールする集中力。
これらはすべて、将来のあなたを救う「一生モノの財産」になります。 もしも私が筋トレと出会っていなかったら、今ごろは腕のしびれの後遺症に悩み、終わりの見えないリハビリを続けていたかもしれません。
「今日はスクワット、きついな」と思う日もあるかもしれません。でも、その1レップが、いつかあなたの人生を救うかもしれません。
私と一緒に、一生自分の足で歩き続け、人生を謳歌するための体作りをしていきましょう。 筋肉は、絶対に裏切りません。
追記: しばらく更新が止まっていましたが、先日ついに強い神経薬(タリージェ)を卒業し、メチコバールのみとなりました。薬の影響による眠気も消え、今はさらにクリアな頭でトレーニングに励んでいます。また少しずつ、私の経験した「生還記録」を綴っていこうと思います。

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