高齢になると、「足に筋肉がなくなってきた」「歩いているとふらつく」「ひざが痛くて運動ができない」という声が非常に多くなります。とくに検索ワードとして多い「足の筋肉をつける 老人」には、
- 転倒したくない
- 将来の介護が不安
- ひざの痛みを軽くしたい
という切実な思いが込められています。
本記事では、運動に自信がない方でもできる「座ってできる足の筋トレ」を中心に、転倒予防・ひざ痛対策に効果的な方法をベテラントレーニーの視点からお伝えします。
結論|60歳からの足の筋肉強化は“最優先の健康対策”です
高齢者が最も気をつけるべきは 転倒 です。
転倒による骨折は入院・寝たきりにつながり、健康寿命を大きく縮めてしまいます。
また、足の筋肉は「第2の心臓」と呼ばれ、血流改善、ひざ痛の軽減、生活動作の向上など健康を支える最重要部位です。
たとえるなら、足の筋肉は「貯筋(ちょきん)」。
今のうちに積み立てることで、将来の健康リスクを大きく下げられます。
椅子だけでできる足の簡単筋トレ
一般的な健康サイトはスクワットやウォーキングを勧めますが、それでは
- ひざが痛い
- 体力がない
- 足が上がりにくい
という高齢者には継続が難しく、怪我のリスクもあります。
この記事では 椅子さえあれば安全にできる運動だけ を紹介します。
① ひざ痛予防に最適|タオルギャザー(足裏の筋肉を強化)
効果:
足裏の筋肉=足のアーチを作る筋肉が鍛えられ、歩行の安定性が向上します。
ひざ痛の原因になりやすい「足の崩れ」を整える効果もあります。
やり方:
- 椅子に座ったまま、床にタオルを置く
- 足の指だけを使ってタオルをたぐり寄せる
- 両足1セットずつ、1日10回を目安に

ポイント:
指をしっかり動かし、足の裏に刺激を感じればOK。
反動を使わず、ゆっくり行うのがコツです。
② つまずき防止|ニーエクステンション(太もも前側)
効果:
太ももの前側(大腿四頭筋)が鍛えられ、
- つまずき減少
- 階段が楽になる
- ひざの不安定感が軽減
というメリットがあります。
やり方:
- 椅子に浅く座る
- 片足をゆっくり前に伸ばし、2秒キープ
- ゆっくり下ろす
- 各足10回ずつ

ポイント:
速く上げ下げすると効果が落ちます。
“ゆっくり”が最も効きます。
③ 立ち上がりが楽になる|ハーフスクワット(椅子利用)
フルスクワットはひざを痛めますが、椅子を使った「ハーフ」なら安全です。
効果:
- 太もも・お尻の筋力アップ
- 立ち座り動作がラクになる
- 足腰の安定性が向上
やり方:
- 椅子に座った状態から、お尻を5〜10cm浮かせる
- 完全に立たず、途中でストップ
- ゆっくり座る
- 10回×1〜2セット

ポイント:
ひざに痛みがある場合は無理をせず、浅い可動域でOK。
危険回避!シニアがやってはいけない運動
安全を確保するため、以下の運動は避けるべきです。
❌ NG①:フルスクワット
ひざへの負担が大きく、痛みや炎症の原因になります。
❌ NG②:腹筋運動(足を固定して上体起こし)
腰椎に強い負担がかかり、「ぎっくり腰」のリスクが高い。
❌ NG③:痛みがある状態での長時間ウォーキング
関節を悪化させる可能性あり。痛みがあるときは無理せず、座位トレーニングから始めましょう。
筋肉の成長を高める「食事・栄養」戦略
運動だけでは筋肉はつきません。
筋肉は“材料(タンパク質)”があって初めて成長します。
タンパク質摂取の目安
高齢者でも 体重×1.2g以上 が必要です。
例:体重60kg → 72g以上
プロテインなしでタンパク質を補う食品例
- 鶏むね肉100g:22g
- 卵1個:6g
- さば100g:20g
- 豆腐1丁:15g
食品だけで十分可能ですが、“手間・コスト・調理時間”を考えると、
必要に応じてゆるくプロテインを併用しても構いません。
高齢になるほどタンパク質は大切です。タンパク質 補給食をamazonで見る。
炭水化物は減らしすぎない
高齢者に多い“主食抜き”は危険です。
糖質が不足すると、
タンパク質がエネルギーとして使われ → 筋肉にまわりません。
筋肉をつけたいなら
ご飯・パン・麺を適量しっかり食べましょう。
まとめ|安全第一で長く続けることが最大の効果
この記事で紹介した運動はすべて、安全性を重視した方法です。
ポイントは、
- 痛みがない範囲で行う
- 毎日5分から始める
- テレビを見ながらでOK
- 運動を“習慣”にする
という4点です。
筋肉は裏切りません。
60歳からでも、70歳からでも、足の筋肉は確実につきます。
転倒予防・ひざ痛軽減・生活の質向上のために、できることから始めてみましょう。


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