2026年1月7日、21時。
いつものルーティンである風呂掃除の最中、それは起きました。
手を滑らせ、私は水を抜いたバスタブの底に頭から落ちました。
痛みはほとんどありませんでした。しかし、頭を打ち、首を不自然にひねった感覚だけが、嫌な予感として残りました。
「これは、ただの転倒ではない」
立ち上がろうとしたその瞬間、私は自分の体に違和感を覚え、血の気が引きました。
■ 上半身に力が入らない ― 腕がだらんと落ちたまま動かない
腕に力を込めようとしても、まるで自分の物ではないように反応しない。
指も腕も動かない。だらりと垂れ下がったまま。
「これは、ヤバい……」
そう直感した直後、数分かけて指先に少しづつ感覚が戻り、やがて腕が動くようになりました。
しかし安堵も束の間、両腕を襲ったのは、これまでに経験したことのない強烈なしびれと激痛でした。
「脳に損傷があるのではないか?」
そんな不安が頭をよぎりました。
■ 救急外来へ ― 脳の損傷はなし
家族連れて行ってもらい、すぐに救急外来へ。
脳神経外科でCT検査を受けました。
結果は――
- 脳は問題なし
- 骨折もなさそう
- しびれの原因は脳ではない
脳に問題がないと聞いて少し安心しました。
しかし、激しいしびれと腕の不全感はそのままです。
脳神経外科の医師はこう言いました。
「脳ではないので、脊髄に何か障害があるのかもしれません。整形外科を受診してください」
この時点で、私はまだ自分がどれほど危険な状態だったのか理解していませんでした。
痛みが強く眠れない事を伝えると、
ロキソプロフェン(痛みの緩和)・レバミピド(胃薬)
を処方され、その日は帰宅しました。
翌日:整形外科での診断 ―「中心性脊髄損傷」
翌朝(1月8日)、病院の整形外科でMRIを撮影。
医師から告げられた診断は――
「中心性脊髄損傷」

※実際のMRI画像。赤い印の辺りに写る白い光が、神経の損傷箇所です。四角いブロック状のものが首の骨で、その中心のグレーの帯が神経です。
MRIには、首の神経が白く光る損傷箇所がはっきりと映っていました。
医師の説明:
- 診断名は 中心性脊髄損傷
- 手術は不要
- しびれの回復には半年かかる可能性
- 1ヶ月後からリハビリ開始になるだろう
- もう一日仕事を休んで安静にすること
- 体に変化があればすぐ受診すること
- 一週間後に再受診して経過観察する事
50歳から筋トレ人生を歩んできた私にとって、
この言葉はまさに 青天の霹靂 でした。
「筋トレはもうできないのか?」
「本当に治るのか?」
「後遺症は残らないのか?」
不安が次々と押し寄せました。
■ 処方された薬と初日の症状
処方薬:
- タリージェ: 神経の痛み(しびれ)を抑える(寝る前)
- メチコバール: 末梢神経を修復する(毎食後)
- ロキソプロフェン: 炎症と痛みの緩和(痛み時)
- レバミピド: (胃薬)
薬を飲むと痛みは少し和らぎ、今まで冷たかった指先が暖かくなったが、
夕方には再び痛くなってきた。
痛みの感じも少し変化して指先のうっ血感とジンジンとした痛みが襲ってきました。
冷たい水に触れるだけで激痛が走る……。
お風呂に入ると少し楽になる。
そんな状態を繰り返しながら、
「一生、このしびれと付き合うことになるのか?」
薬を飲みながら、冷えた指先を見つめる夜。
まさか、このわずか2週間後に、あの重い100kgのバーベルを再び担いでいるとは、この時の私はまだ知る由もありませんでした。
■ 事故当日のまとめ
- 風呂場で転倒
- 上半身に力が入らず腕が動かなくなる
- CTでは脳に異常なし
- MRIで 中心性脊髄損傷 と判明
- 強いしびれと痛み
- 回復には1ヶ月と言われる
- 薬で治療開始
この時点では、 まさか 2週間後に100kgスクワットを担げるほど回復するとは 自分でも想像していませんでした。

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